転職回数が多ければ多いほど、一般的には転職には不利になるとされている。
定着率が低いということは、採用してもすぐに他の仕事へと目移りして転職してしまうのではないかといった懸念を持たれるからだ。
おおよその業界では3回以上の転職があると多いとされているが、すべての業界においてこの回数が多いと認識されるわけではない。
業界の中には比較的転職回数が多い業界というものがあり、その業界内ではさほど問題視されないことが多い。
転職回数が多い業界としては、看護師やIT業界のプログラマーなどの技術者、介護職員、営業職などが該当する。
いずれの職種も様々な働き方を採用していることで知られている。
基本的に手に技術を持ち、施設・企業ごとの待遇が大きく異なる仕事とも言える。
これらの職種・業界では転職回数が就職に不利に働くことは少ないが、まったく影響がないというわけではない。
転職してすぐ数か月程度で転職をしているような状況では、やはりイメージは悪くなるだろう。
また、転職回数が多い業界でも数十回以上転職していてはやはり不審に思われる。
このような場合は、できるだけ面接などの際に転職の理由をポジティブに伝えることが重要だ。
例えば、スキルアップやキャリアアップを目指して転職しているなどといった仕事に対して意欲的な理由を挙げると良い。
また、転職がしっかりと経験・技術として役立っていることを意識して伝えることも重要だ。
ただ何となく転職しているのではなく、それぞれの職場でしっかりと身に着けているものがあると示すのが望ましい。
そうすることで、転職回数の多さも有利に働くだろう。